これはすべてのフィラリア予防薬に当てはまりますが、ストロングハートプラスも初回投与前には、必ず病院でフィラリアの検査を受けましょう。
検査を受け、血中内にフィラリア幼虫(ミクロフィラリア)がいないかの確認をします。
ミクロフィラリアが体内にいる状態でフィラリア予防薬を使用すると、大量のミクロフィラリアが一斉に死に至り、血管に詰まる危険性があります。
血管に詰まってしまうと、アナフィラキシーショックを起こす可能性が高くなります。
助かる場合もありますが、アナフィラキシーショックを起こすと手の施しようがなく、死に至ることも多いです。
最悪の事故が起こらないためにも、必ず検査を受けてください。
ストロングハートプラスには、それぞれ体重別に小型犬用から大型犬用まで、3つのラインナップがあります。
5.7~11.3㎏までを小型犬用、11.4~22.6㎏までを中型犬用、22.7~45.3㎏までを大型犬用としています。
これら体重別で、用量が異なります。
必ず愛犬の体重に適したものを、用量を厳守して投与するようにしましょう。
海外の話になりますが、用量を守らずに薬を投与したことが原因で、愛犬を亡くしたという例があるようです。
健康を守るための薬ですが、間違った方法で使うと毒にもなります。
安全に使用するために、正しい量を投与しましょう。
「成分イベルメクチンは、コリー系には危険な成分」
こういう情報を、コリー系の犬を飼っている方なら聞いたことあるかと思います。
しかし、イベルメクチンは安全な成分として、フィラリア予防薬や皮膚病など様々なお薬に使用されています。
ではなぜコリー系に危険と言われているのでしょうか。
その理由は「投与量」です。
基本的には安全な成分ですが、投与量によってはふらつきや倒れるなどの副作用が起こり、最悪の場合は死に至ることもあるようです。
ストロングハートプラスのように経口投与するお薬は、イベルメクチンの含有量が少ないのであまり危険はありません。
一方で、注射や滴下式のお薬ですと吸収量が高くなり過剰摂取になる危険性があります。
他に安全性が確認されており、コリーへの危険性のない成分を使用しているお薬もあるので、別のお薬を使うほうが安心でしょう。
ストロングハートプラスは、安全性が高いため妊娠中や授乳中の犬にも使用可能です。
しかし獣医によっては、妊娠中・授乳中の使用は好ましくないとする場合もあります。
愛犬が妊娠中または授乳中の場合は、念のためかかりつけの先生に1度相談してから決めましょう。
ストロングハートプラスは、離乳前の子犬へは投与しないでください。
ストロングハートプラスは、生後6週齢以上の犬を対象に作られています。
離乳前の犬に投与すると、何らかの事故を起こす危険性もあるので、使用はやめましょう。